むすこ入学

2015年5月25日
*by: | *cat: 子供たち

むすこが小学生になりました。

誰もが通る道だし、自分が学校で何か苦労した記憶もないので
特に何の心配もせず、のんきにかまえていました。

保育所の方針で文字が全く読めなかったので、
一緒にひらがなを読む練習をしたくらい。

スパルタ保育所での年長の1年がハードすぎて
卒園まで先のことを考える暇もなく、バタバタと4月を迎えた私たち。

いざ小学校が始まると、保育所がいかに手厚く守られた
平和な世界だったかということを思い知りました。

小学生になるということが、こんなにたいへんだとは!

まず、むすこは入学式の日から典型的な「問題児」でした。
クラスごとに並んで写真撮影を待っている間に突然校庭に向かって走り出す、
先生が話している時に、でかい声で1人で喋っている、
皆が背筋をピンと伸ばして”よむしせい”をする中、机にへばりつく、などなど。

私もおとうちゃんもそんなタイプではなかったので
むすこのふざけっぷりには正直驚きました。
恥ずかしいとか怒りとかよりも「なんやこいつ!」という感じ。

その後しばらくは、
授業中に前に出て側転をしているだの
手を挙げて当ててもらえないと「なんでーー!」と叫んでいるだの
体育の授業中にこっそり体育館を抜け出しただの
話を聞けば聞くほどむちゃくちゃでした。
しかも、語る本人はちょっと自慢げ。
「あんたそれ全然かっこよくないで」と諭す私たち。

初めての授業参観では、
かろうじて側転はしなかったものの
相変わらず姿勢は悪いし先生に口答えはするし、
なんでそんな振る舞いをするのか彼の気持ちがよくわからず、頭を抱えました。

一方で、家ではちょっとしたことで泣いたり怒ったりすることが増えて
これがまたたいへん。
学校も学童も宿題も楽しいそうで、毎朝元気に出かけていくのですが、
これまではなかったような嘘や悪事に戸惑うことも。

むすこにとっては、家と保育所が生活のほぼ全てだった。
その保育所が学校と学童に突然変わるというのは、
私たち大人にはもう想像ができないくらい、大きな変化なのだと思います。

友だちとのこと、勉強のこと、1人での登校、新しい決まり……

大きな変化の波の中で必死にもがいている。

小学校に入ってから、むすこは夜ベッドに入ると
私の隣に来るようになりました。
私の腕に頭をのせて抱きついてくるむすこに、最初は驚きました。

これまでずっと、寝付きが悪くて、ベッドに入ってからも
何十分も1人でごろごろバタバタと動き回っていたむすこ。
背中をとんとんし続けることもできなかったのに。

私の出産が間近なこともあって、
母親に甘えたい気持ちが出てきたのだと思います。

それまで私の隣を独占していた末っ子は
おにいちゃんの気持ちを察したのか、
少し離れたところで寝てくれるようになりました。

私にできるのは
甘やかすでもなく、責めるでもなく、全てを受け止めることだと思い、
時には怒り、時には慰め、日々を過ごしています。

今はこんなことを言っていても、きっとすぐに慣れて
何事もなかったかのように楽しい小学校生活を送るんやろうなぁ。

心配事も絶えないだろうけど、
むすこが自分の足でどんどん前に進んでいけるよう
隣で見守っていきたいと思います。

2015年5月25日(月) おかあさん

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