一番たいへんだったこと

2013年5月29日
*by: | *cat: 結婚

はじめて描いた家族の絵

25歳、社会人3年目の夏。
長期休暇に向けてアフリカ行きの航空券をおさえた直後、
おとうちゃんとむすことの生活が突然始まりました。

心の準備をする時間など全くないまま、おかあさんになりました。

たまに
「たいへんやな」「若いのにえらいね」
と言われます。

確かに私はいわゆる継母であり、むすめとむすこは異母兄弟。
こう書くと何だかたいへんそうに思えます。

でも今のところ、血縁がないことが気になった経験はありません。
家族の中で誰と誰の血が繋がっているのか、時々わからなくなる程です。

むすこと出会った2年前。
まだおむつをしてよくわからない言葉を喋っていた彼と私は、
一瞬で意気投合しました。

初めて3人で遊んだ日、帰り際に改札口で大泣きしたむすこ。
それ以降、家族以外の人と別れる時に泣くのを見たことがありません。
一緒に住み始めた日から私と一緒に寝たがったし、私とお風呂に入りたがった。
最初の頃は、しょっちゅう「おとうちゃんあっち行って」と言っていました。

「今日から『おかあさん』って呼ぼう」と言った瞬間から、
それまでの呼び名を口にしたこともありません。
(私とおとうちゃんはよく間違えました。)

運命ってあるのかもしれないと、彼に出会って初めて思いました。

気性の激しいむすこのことなので、反抗期には
「本当の母親じゃないくせに!」
とか何とか言われることは目に見えています。
その時は、明るく笑い飛ばしてやろうと思っています。

私とむすこが親子になるのに
たいへんなことは1つもありませんでした。

とはいえ、
突然すぎる結婚だったのでたいへんなことは沢山ありました。
一番の難題は、何のことは無い、おとうちゃんとの人間関係でした。

仕事で出会い、お互いのことを殆ど何も知らないままに
「おとうちゃん」と「おかあさん」になった私たち。
世代も違えば趣味、好きな音楽、
金銭感覚、生活習慣、パートナーに求めるものまで、何もかもが違った。

見事にケンカまみれの生活が始まりました。

これまで友人とも恋人ともあまり揉めることなく呑気に生きてきた私は、
ここからの1年程で人間心理の複雑さをたっぷりと味わうこととなります。

そんな私たちがなんだかんだで仲良く楽しく毎日を過ごせている。
これもやはり、運命なのだと思います。

近頃はすっかり平和になった我が家ですが、
生意気盛りのむすこは、私たちがちょっと真面目に話していると
「またそういうケンカか」と突っ込みを入れて笑わせてくれます。

2013年5月29日(水) おかあさん

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