私もおとうちゃんも、
何か思ったらすぐに行動しないと気が済まない、せっかちな人間です。

この2年間の私たちを見ながら、
「この2人、大丈夫か？」と思った親戚や友人も少なくないと思います。

初めて2人でご飯を食べた日から考えると
1ヶ月後にはむすこと3人で暮らし始めていたし、
半年後には入籍し、
1年と少しでむすめが産まれた。
その間に結婚式をし、家を買い、市をまたぐ引っ越しをした。

そして2年経った今、私のおなかの中ではむすめ2号がすくすくと育っています。

短い期間に色々なことがありすぎて、
思い出す時に去年のことなのか一昨年のことなのか、
わからなくなることがよくあります。

もちろん、むすこの存在がなければ
ここまで急ぐことはなかったと思います。

血縁の少ないむすこに兄弟をつくってやりたいというのが、
私たちの共通の思いでした。

2人共歳の近い兄弟と仲良く育ってきたこともあって、
生活が落ち着くまで待つという選択肢はありませんでした。

せっかちな性格は細胞にまで浸透していたようで、
新しい生命はすぐにやってきました。

「子どもはたくさん欲しい」というのも、私たち夫婦の共通の思い。
驚きと喜びの中、私の初めての妊婦生活がスタートしました。

自分たちでまいた種とはいえ、
入籍から出産までの数ヶ月はなかなかハードな日々でした。

つわりで寝たきりになったり、
結婚式の準備でケンカを繰り返したり…。

そして、何も考えずに結婚式を3月31日に決めた私たちは、
式の前日に引っ越しをするはめに。
4月から新しい保育所に通うため、そのタイミングしかなかったのです。

怒濤のスケジュールの中、
幸せいっぱいの結婚式を無事に終え、段ボールだらけの新居に帰りました。
むすこもお腹の中のむすめも、よく頑張ってくれたと思います。

この引っ越しで、私たちの生活は大きく変わります。
それまではすぐ近くにおとうちゃんの実家があったので、
夜ご飯や保育所のお迎えなど
おじいちゃんおばあちゃんに頼りきった生活をしていました。

毎日お迎えにいき、毎日夜ご飯を作る、
私の「おかあさん」としての生活が始まります。

そんなこんなで、休む間もなく今日まで突っ走ってきた私たち。

たいへんだったけれど、常に一番いい道を選んできたつもりです。
私たちにとっても、むすこにとっても。

気づけば家族はもうすぐ5人と1匹に。
私たちの生活に
食後のコーヒーを愉しむくらいの余裕が出てくるのは、
いったい何年後のことでしょうか…。

2013年7月22日(月) おかあさん