2つの病院
むすこがNICUに入っている大学病院、
おかあちゃんが抗ガン剤治療をする乳腺クリニック。
ボクたちはしばらく2つの病院を行ったり来たりすることになります。
「おかあちゃんの病院」
一口にがんといってもその原因は様々です。
おかあちゃんのがんはトリプルネガティブと呼ばれるタイプ。
乳がんを引き起こす3つの因子が体内に全くないのにガンが存在する。
最も抗ガン剤が効きにくいタチの悪いものでした。
出産から5日後に大学病院を退院して、CT・マンモグラフィー検査と1回目の抗ガン剤治療。
この頃は薬の量が少なかったので副作用もほとんどありませんでした。
それから数週間に1度の抗ガン剤治療が続いていきます。
「むすこの病院」
むすこがお世話になるまでNICUがどんな所かということは理解できていませんでした。
NICU(新生児特定集中治療室)とは病院において早産児や低出生体重児、
または何らかの疾患のある新生児を集中的に管理・治療する部門のこと。
NICUには本当にたくさん子供達がいていろいろ考えさせられました。
むすこは少し肺が弱かったものの体重が足りないだけ。
NICUにいることが申し訳なくなるくらいでした。
治療が始まって不安なおかあちゃん。
健康だけど保育器に入っているむすこ。
家と2つの病院は近かったので
おかあちゃんとボクは毎日むすこに会いに行っていました。
でも治療が長引いて面会の時間に間に合わない日もありました。
おかあちゃんはむすこと離れて暮らすことがとても辛かったと思います。
日記にはそんなことがたくさん書かれていました。
待望のむすこの退院は2008年8月15日。快晴でした。
※ 写真は保育器に入っているむすこ
2012年10月29日(月) ハイブリッドとうちゃん
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