おもわぬ告知

2012年10月8日
*by: | *cat: 闘病と出産

2008年6月18日の日記

ガンの告知。

皆さんドラマなどでご覧になったことがあると思います。
本人では無く家族を呼び出して「奥様は、、、ガンです。」
というようなやり取り。

ボクもそういうものだと思っていました。
でもボクたちの現実は随分違っていました。

産婦人科に行ったおかあちゃん。ここでは詳しく診れないと言われ
数日後とある中央病院に一人で診察に行きました。

そこで細胞診という太い針をしこりに刺して細胞を取り出す検査をしました。

クラスⅣ

悪性腫瘍である可能性が高い結果でした。

あろうことか医者は「今日は旦那さんはご一緒じゃないんですか?」とだけ聞いて
その結果を本人に伝えたのです。妊娠中でしかも悪性の可能性が高いとなれば
もう少しデリケートに扱ってもいいのでは?

おかあちゃんの話しだと診察室の奥で「どうする?どうする?」みたいなやり取りが聞こえてきたそうです。
ボクはその現場に居合わせたわけではないのですがおかあちゃんはパニックになったと思います。

何故一緒に行かなかったのか?そう思っています。

でも実は直後にはそう思っていませんでした。「何かの間違いやろう。検査ってミスもあるやろうし。」
そう信じていたから。それはボクだけでなくおかあちゃんもそう思っていたはずです。

自分達にそんな事が起こるはずがない。

妊娠中のガン治療は非常に難しい。手術は母体に影響が大きいのでできないし
抗がん剤治療も胎児にどう影響するかわからない。乳癌は女性ホルモンをエサにして増殖します。
乳癌患者にとって妊娠は最悪の状況なのです。刻々と病状が悪化していきます。

この病院では出産とガン治療を同時に行うことができないためある大学病院を紹介されました。
その大学病院では屈辱的な思いをすることになります。

2012年10月8日(月) ハイブリッドとうちゃん

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