決意表明
葬儀のあと。
週明けには日常が待っていました。
亡くなったあとのいろいろの手続きや、当然仕事も。
ボクがこの頃に強く思っていたこと。
長い間、会社のみんなに迷惑を掛けていました。
約1年間、特に後半の半年間は本当に迷惑を掛けました。
仕事がんばろう。みんなにいっぱい返していこう。
そしてもう一つ強く思っていたこと。
おかあちゃんのモノはお世話になった人にあげよう。
約13年間セレクトショップを営んでいたおかあちゃん。
センスの良い素敵なモノをたくさん持っていました。
ボクが持っているより、お世話になった人たちに持っていてもらいたい。
そう思ったボクは段ボールを買い込み、みんなに連絡をしました。
段ボールいっぱいに詰めて持って帰る人。
たくさんの中から一つを選んで持って帰る人。
たくさんあったおかあちゃんの持ち物はその時にほとんど手放しました。
もちろん大切に置いておきたいものや
どうしても自分で持っておきたいものもありました。
・おかあちゃんが20歳の時から使っていたクロノグラフの腕時計
・最期の入院中に突然もらったアンティークのシルバーリング
・おかあちゃんの刺繍が胸の部分に入ったベビー服たち
・つながるの絵
・将来むすことそのお嫁さんにあげる約束をした腕時計たち
とにかく前を向くために必死でした。
ものを手放して忘れようとかそんなんじゃなくて
必要なものだけにして進んでいくぞという自分たちのための決意表明。
むすこと2人の人生が始まったんだ。
責任より、もっと大きな使命感に包まれていました。
彼にたくさんの何かを遺せる人生を送ろう。
そんな秋でした。
2013年3月23日(土) ハイブリッドとうちゃん
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