保育所探し

実家の近所の神社で

最期の入院以降、ボクとむすこは実家で暮らしていました。

葬儀後もボクとむすこの実家での生活は続きました。
と同時に保育所探しが始まりました。

待機児童が多くて入所するのが大変だ。

そんな噂はよく聞いていたし、よくわかっているつもりでしたが
人っていい加減なもので「自分は大丈夫だろう」と高をくくっていました。

案の定。

ボクたちの状況でも年度途中に入れる保育所はありませんでした。

ボクは日中は仕事をしないといけないし、
実家に甘えることにしました。

むすこのことを考えればそれが一番いい。
実家のみんなもそう言ってくれました。

おばあちゃんには「早く保育所探して、自分たちの家を見つけなさい」
そんなことも言われていました。
でも、どう考えても4月までは入所は無理だしゆっくり考えよう。
そんなつもりでいました。

冬にさしかかったある日。

ボクはおばあちゃんと話し合いました。
保育所に入れたとして4月。
おばあちゃんが日中1人でむすこの面倒を見続けるのは大変なので
週3回は会社の近くの一時保育が可能な無認可保育所に預けることになりました。
ボクが送り迎えをするので働く時間に制限はできるけど仕方ないなと。

保育所に行く日は、

朝起きてボクは先にご飯を食べて、
むすこを起こして寝ぼけ眼のまま着替えさせる。

おばあちゃんが作ってくれた、むすこのオニギリと
茹でたとうもろこしやふかし芋を持って車に乗り込む。

車の中で朝ご飯を食べさせる。
一緒に歌を歌いながらその道のり50分。

むすこを保育所に送り届ける。

定時まで仕事をする。

むすこを迎えに行く。

お腹が空くのでバナナとかお菓子とかでごまかしながら
一緒に歌を歌いながら車で帰る。

晩ご飯を食べる。

風呂に入る。

寝る。

そんな一日でした。

「働くおかあさんってこんな感じなんだな。なんて忙しいんだ!」
ボクは特に家事をしていたわけではなくて、
仕事と子供の送り迎えしかしていなかったけど、
そんなことを思っていました。

この頃から、おばあちゃんと衝突することが増えてきました。

おばあちゃんもボクも少し疲れ始めていました。

2013年3月29日(金) ハイブリッドとうちゃん

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