おとうちゃんにとってのアフリカ

2014年3月5日
*by: | *cat: 結婚

アフリカ行きの空港での2人

ボクとむすことおかあちゃんが病気と闘っていた頃、
おかあさんは仕事の合間を縫ってたくさん旅をしていたそうです。

ボクとむすこがおかあさんと暮らし始めてすぐ、
おかあさんはアフリカ20日間の旅に出ました。

ボクにとってはようやく暮らしに光が差し始めた頃で、
新しい家族を失うんじゃないかと心配でした。
普段ならとても考えつきそうにないけど
おかあさんに何かあって死ぬかもしれないとまで。

心配でそわそわの20日間でした。

前回の投稿を読んでもらえればわかりますが
おかあさんにとってとても大きな確認の旅でした。

ボクはおかあさんのこの経験を本当の意味で理解できるまでに2年かかりました。

旅で人生を変える程の何かを経験したことが無くて
できたばかりの家族を置いてアフリカに行く感覚が全く理解できませんでした。

帰国してから何度もアフリカでの経験をキラキラと話してくれるおかあさん。
ボクはおかあさんのスケール感や度量の広さに憧れと嫉妬心を同居させて聞いていました。
言ってることはすごくわかるんだけど、なんというか眩し過ぎてうまく受け入れられない。

今となればなんでそんなに時間がかかったんだろうと思います。

でも出会って1か月で一緒に暮らし始めたボクたちにとって大きな意味のある時間でした。

異質な2人がこれから長い人生を一緒に過ごしていくうえで
乗り越えるべきことだったんだと思います。

この2年の間に何度も伝えてもらった言葉や文章と
前回の”アフリカ”でようやく理解できた気がします。

「子どもたちには、世界は広くて、あなたは自由なんだと教えたい。
何かしたい、どこかに行きたいと思った時、 躊躇せずに一歩踏み出せる人になってほしい。」

おかあさんが書いていた言葉。

人生は何が起こるかわからない。
理不尽なことも多いし、コントロールなんてできない。

でもそれらを乗り越えて自由を手に入れて欲しい。
どんな試練に出会っても乗り越えられる力を身につけて欲しい。

おかあちゃんと死に別れたからそう思う。
おかあさんと出会ったからそう思う。

ボクはおかあさんとは人生とか生きることの考え方や捉え方が違う。
でも言ってること伝えたいことはたぶん同じです。

彼女は今は3児の母で働く主婦。
子供たちが手を離れて時間ができたら
行きたいところがたくさんあるそうです。

その時はボクも一緒に行って
人生を変えるくらいの経験をしてみたいです。

むすめたちにはそんなおかあさんの遺伝子が受け継がれているし、
むすこにもそんなおかあさんの影響を大いに受けてほしい。

とは言え、心配性のおとうちゃんとしてはむすめたちに
「ちょっとアフリカ行ってくるわー」なんて言われた日には…
こっそり付いて行こうかな。

と思いながらもむすめたちがこの”ハイブリッドとうちゃん”で
「アフリカ」というタイトルで記事を書いてくれたら嬉しいです。

2014年3月5日(火) ハイブリッドとうちゃん

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