出産をふりかえって

2014年7月25日
*by: | *cat: 子供たち

生まれたてのむすめ

むすめは2歳になって、
わけのわからない言葉を喋ったり歌ったりするようになった。
わがままで、怒りんぼで、ふざけてばかりの女の子。
相変わらず毎日笑わせてくれます。

2年前の暑い夏に産まれたむすめ。
今日は、当時の日記をもとに出産のことを書こうと思います。

「鼻からスイカ」とか「最後1、2分は死ぬ程痛いよ」とか言われて、
ものすごいのを想像してました。

無事に赤ん坊が出てきた瞬間、「あと3回はいけるな」 と思いました。
出産は思っていたよりは痛くなくて、思っていたよりもおもしろかった。

分娩台に乗ってからはたったの24分やったけど、
陣痛の始まりから数えたら20時間。
ひたすら数分おきにやってくる痛みとの闘いでした。

「女は忘れる生き物。じゃないと二人目の出産なんてできない」

という話をどこかで聞いたけれど、
確かに、陣痛と陣痛の合間の数分間ですら痛い感覚を忘れて
「あー痛くないって幸せー」とむしろいい気持ちになれました。

痛い間はずっと、「頑張れーお母さんも頑張るから」と
おなかの中のむすめに言い聞かせていました。

そんな余裕があったのは、側にいてくれた家族のおかげです。
最後はむすこ・お父ちゃん・母・妹の4人がずっといてくれて、
本当に心強かった。

むすこは途中退屈しだして、私がもがき苦しむ隣で
「お父ちゃん〜公園いきたい〜」とだだをこねたり、
iPhoneでゴーバスターズの動画を見たりしていたけど、
夜になって寝る時間になっても、最後まで横にいてくれた。

母と妹がのんきに私の病院の夕食を食べていたのもありがたかった。
あの状態で牛肉は無理や。

お父ちゃんが、朝「もう陣痛5分間隔やねん」と言っても
普通にはなぺちゃくんの散歩に行って
朝ごはんに豚肉を炒めてたのもおもしろかった。

皆がいたから痛い時に痛いって言えたし、
苦しい時に思いっきり握ってくれた手を掴めたし、
なるようになると思えたし、とにかく助かったー。
1人で耐えていたら、何倍も辛かったと思います。

ありがとう。

結局前日まで出勤していたし、
準備も知識も適当なまま本番に突入したので、
知らないことばっかりでした。

産後1ヶ月は外出できないと聞いて驚いたし、
おなかが痛いと思ってた陣痛は腰とお尻が痛かった。

分娩台に乗ってからは、痛いというより筋トレでした。
高校の筋トレルームを思い出しながら、いきむ。

それまでのいきまずに痛みに耐えなあかん時間に比べたら、
どんなに楽やったか!

ぽーんと勢いよく出てきてくれて、感謝です。
助産師さんに強い子だと言われて、嬉しかった。

産まれた後、むすこがほろりと泣きました。
何の涙かわからんけど、赤ちゃんが産まれたことよりも、
むすこがお兄ちゃんになることに感動しました。

家に帰ってしばらく、むすこは寝ても覚めても妹のことばっかり。
「お兄ちゃんやでー」ってくっついて溺愛していました。

看護婦さんが産まれたてのしわしわどろどろのむすめを
胸の上にのせてくれた時は、「おぉ。くさい」と思いました。
こんなに大きくて元気な生き物がずっと私のおなかの中にいて、
自分で出てきたことに驚いた。

最初はよくわからなかったけど、
時間が経つにつれてどんどん可愛く思うようになりました。
こんなに小さいのに、すんごい表情豊か。おもしろい。
どんな子になるか、楽しみです。

もう遠い昔のことのように感じるけど、
元気に産まれてくれて本当によかったー。

早くもおねえちゃんになったむすめ。
毎日保育所にも行って、色々な経験をして、
おにいちゃんと笑いころげて妹にくっついて、すくすく育っています。

これからも家族みんな元気に楽しくやっていけるよう、
強く優しいお母さんになれるよう、がんばります。

2014年7月25日(金) おかあさん

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