ゼロにする作業
ある日の新聞記事に「家事の8割はマイナスになった状態をゼロに戻して行く作業です。」と書かれていました。
なるほど。本当にそうです。
汚れた服を洗濯する、食べた後の食器を洗う
散らかった部屋を片付ける、掃除をする…
子供がいる家は片付けた先から散らかされるなんて日常茶飯事。
「片付けてすぐ散らかるなら片付けなくていいんじゃないかな…?」という錯覚すらしてしまう惨状ですよね。
実はボクは中学くらいの時に実家のありとあらゆる場所を整理整頓したり、
大学の時は隣に住んでいた後輩の部屋の大掃除と整理整頓を
半ば勝手にやったこともあるほどの整理整頓好き。いやマニアかも。
だからボクは家事が苦ではなくてむしろ楽しめます。
ウチは2人共ガッチリ働いているので家事育児は基本的にどちらかがやれる時にやるスタイル。
あまり役割分担はしていません。
唯一役割が決まっているのは食事はおかあさんが作ること。
お米を炊く、卵焼きを焼く、みそ汁をつくる、何かを炒めるくらいの日本人として生きるための
最低限のレパートリーから抜け出せないおとうちゃんは料理に関しては控え選手。
他の家事は向上心を持って取り組むんですが、料理だけはどうもこのままのようです。
おかあさんは整理整頓があまり上手じゃないというか好きじゃない。
だから我が家のマイナスをゼロに戻す作業は好きなボクがやることが多くなります。
そんなボクが家事をする上で意識しているポイントがあります。
「ゼロ地点づくり」
“ゼロ地点はこれ!”という状態が決まっていれば簡単。
この状態になれば洗い物は終わりとか、整理整頓は終わりとか、掃除は終わりとか
そんな各作業のゴールを自分で決めることです。
ボクの場合は洗い物は食器を洗剤で洗って、布巾で拭いて、食器棚に片付けるところまでが一連の作業。
部屋の片付けは、見た目を整えるだけじゃなくて、 家族がよく使う日用品を必ず所定の位置に戻します。
子供が3人いるから、生活の中からものを探す時間をなるべく減らしたい。
探している間にいろいろな事件が起きてしまいます。 コップの水をこぼしたり、部屋をちらかしたり。
こう書いていると、全てをきっちりきっちりという風に見えそうですが、
掃除はロボット掃除機のボタンを押すまでが一連の作業だったりいい加減にしているところもあります。
ここがゼロ地点、ゴールだ!というポイントを決めておくとやりきった感がたまりません。
お客さんがたくさん来るパーティー後のリカバリーの早さに自分でうっとりできたりします。
とにかく決めることです。断捨離的なことも必要でしょうし、家事動線なんかも考えてもいいですよね。
最近DIYにすっかりはまっていて棚を作っていますが、整理整頓の延長の感覚で楽しいです。
家事ってクリエイティブで楽しいことだなと思っています。
朝起き抜けに「あ、何か部屋がキレイになってる!」なんて
暢気におかあさんや息子が言っていると
「いやいや。おとうちゃんがキレイにしたんやん…」と思いつつ嬉しい。
そう、家族がそういう風に思ってくれることで、
ゼロに戻るだけじゃなくてプラスが生まれるんです。
ボクが家事が楽しいと思えるのは毎日毎日マイナスをゼロにして、
みんなの明日をプラスにしているからなんだと思います。
2014年8月20日(水) おとうちゃん
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