仕事と子育て

2015年2月26日
*by: | *cat: 子供たち

幼いむすことむすめ

私の母は専業主婦でした。
だから学生の時から漠然と、私も子どもが産まれたら
家にいてあげたいなぁと思っていました。

いざ就職してみると仕事というものが想像の何倍もおもしろく、
しかも、たまたま結婚と同時にできたむすこは
既に保育所に通っていました。

私は、何の迷いもなく仕事を続けることにしました。

そしてあっという間に2人のむすめが産まれ、
私は二度の産休・育休を経て
ありがたいことに同じ仕事を続けています。

子育てをしながら仕事をしていると、色んな人に迷惑をかけます。

子どもが熱を出してお客さんとの打合せの日程を変えてもらう。
夕方の会議に参加するためにおばあちゃんに来てもらう。
絵本を読んでとせがむ子どもをなだめながら急用でPCに向かう。
いつ終わるかわからないつわりで何日も寝込み、仕事も家事も全くできない。
私が仕事をすることでおとうちゃんが仕事にさける時間が減る。

同じやり方で仕事と向き合っていると、
独身の時はできたのに今はできないことがたくさん出てきます。

私の会社は、これでもかという程あたたかく、優しく、
子育てを応援してくれます。

会社にはベビーベッドがあり、
保育所からの「熱が39℃あって…」という電話で早退する時も
嫌な顔ひとつせず子どもの心配をしてくれ、
うちのやんちゃ盛りの子どもたちを時々食事会に招いてくれます。

会社の話をすると、友人や保育所のお母さんたちによく驚かれます。

スパルタ保育所では、
私とおとうちゃんだけでは絶対に経験させてやれないことを
たくさんやらせてくれます。
自分の子どもを他人に預けて育ててもらう罪悪感なんて
微塵も感じさせない程、子どもたちに真剣に向き合ってくれます。
保育所での日々がこの子たちの生きる力になると、心から思えます。

こんな恵まれた環境にいる私ですが、
それでもやっぱり、たまに子どものこと・仕事のことで
「ごめんなさい」「ありがとうございます」
ばかり言う日々が続くと、自分は何を大事にしたいのか、
足元がぐらりと揺らぐような気持ちになることがあります。

身体は1つしかないし、1日は24時間しかない。
欲張りな私は、ついつい無いものねだりをしそうになります。

私の周りにも
仕事との兼ね合いで出産のタイミングに悩んでいる友人もいれば、
卵子凍結を真剣に検討している人もいます。

結婚も仕事も子育ても思い通りになることばかりじゃないし、
自分だけでどうにかできることじゃないから、難しい。

私はたまたま運が良かっただけで、少し何かが違ったら
仕事を辞めていたかもしれないし、出産を諦めていたかもしれない。
そう思います。

子ども4人を育てながら正社員で仕事を続けるというと、
「がんばるなぁ」とよく驚かれます。
しかもおとうちゃんは会社をやっている。
「しばらく子育てに専念した方が……」と言われることもあります。

私は、この先自分がし得るどんな仕事よりも、
子どもを次世代に遺すことの方が価値があるとずっと思ってきました。
理由はわからないけれど、学生の頃からはっきりと。

なので、私にとっては子育てが一番大事です。

でも、私は子どもが4人になっても
5人になっても(今のところ予定はないですが)
自分の好きな仕事を続けたい。
これに関して迷ったこともありません。

まだまだやりたいことがたくさんあるし、
私が仕事で得た経験が、きっと子どもたちに伝わるから。

子どもが4人になったら
これまで以上に周りに迷惑をかけることになります。

助けてもらった分、できればそれ以上に
お返しができるよう、
私にできることをしっかりがんばろうと思います。

会社の皆さん、お客さん、家族、保育所の先生たち、
支えてくれる人たちへの感謝を込めて。

2015年2月26日(木) おかあさん

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